Bonjourこんにちは!
Passing NoteのWataruです!
フランスでは長期滞在ビザを持つ人が、基本的に誰でも自由に個人事業主(Auto entrepreneur=オートアントルプルヌール)になれます。
Micro-entrepreneur=ミクロ・アントルプルヌールという名前も存在していますが、これが改名されて現在は「Auto entrepreneur=オートアントルプルヌール」になっています。
今回はこのAuto entrepreneurの様々な働き方・独特な税金の収め方・申請方法など、簡単に説明していきます。
誰でも簡単に申請・開業が可能!フレキシブルな働き方を
フランスのAuto entrepreneurは、長期滞在ビザを持つ人なら誰でも簡単になれます。
どれくらい簡単かと言うと、まず、Auto entrepreneurのサイト「Auto entrepreneur Un service des URSSAF」で、あなたの業種や住所、電話番号などの基本情報を入力して申請をします。
それから1週間ほどするとSIRENという登録番号と、アカウントをアクティベートするコードに加え、オンラインで記載した内容で登録証明書が郵送されてきます。
そのアクティベートコードを30日以内にアカウントへ入力すれば正式に開業が完了したことになります。
商業登録や法人登記も不要で、開業の資本金なども全くかかりません!
いかがですか?とっても簡単ですよね!?(何も分からず調べたり、電話で問い合わせしていたりすると大変ですけども・・汗)
収入を管理、税金を払い込む専用の銀行口座を用意
次にAuto entrepreneurの収入を管理して、税金を払い込む専用の銀行口座を用意しなければなりません。
フランスでは銀行口座開設をする際に、銀行に口座開設手続きの予約をしないといけないので、電話若しくは直接出向いて早めの予約がオススメ。
私の場合は、現在持っている口座の残高を証明する「口座残高証明書」(日本ではあまりこんな書類求められないので驚きました)や、「滞在許可証」、更には「住居証明書」などの提出を求められたので、予め確認しておくことが大切です。
同じ銀行でも担当者によって必要書類が異なるというところもフランスの特徴です。
口座の開設ができたら税金を収めるために、口座番号などを先程のAuto entrepreneurアカウントに登録し、納税月に備えておきます。
ステータスが変わるので健康保険の変更も忘れずに!
フランスでは低所得者及び無職の人でも加入できる健康保険「CMU」があり、どんな人でも健康保険には加入しています。制度的には日本の国民健康保険に似ています。
そのため、Auto entrepreneurになった際には、個人事業主が加入できる健康保険に登録し直さなければなりません。私の場合は数ある中から個人事業主や専門職の人が加入する「La Ram」というものを選びました。
参考にしてみてください。
年商の上限が業種によって異なる!TVAは課税されない
Auto entrepreneurとして登録できる分野は、基本的に「商品販売」と「サービス提供」、「その他のサービス提供」に分かれており、前者は年商82 800ユーロが上限、後者は33 200ユーロが上限となっており、この範囲であればTVA(付加価値税)は課税されません。
しかし、この上限を超えて収入を得ることも可能で、その場合はTVAが課税されます。
詳しい数字に関してはAuto entrepreneur Un service des URSSAFの「L’essentiel du statut」参照ください。
1か月若しくは3か月ごとに納税!初回は6か月後に2回分を
Auto entrepreneurでは各業種分野で税率が異なり、「商品販売」が12.80%、「サービス提供」が22,00%、「その他のサービス提供」に22.00%となっています。
納税は「1か月」若しくは「3か月」ごとのどちらか選択でき、銀行口座振込かインターネットバンキングで納めます。
その手続に関してもAuto entrepreneur Un service des URSSAFの自身のアカウントで設定・納税が可能です。
初回は「1か月」・「3か月」納税の選択に関わらず、6か月後の納税となるため2か月分を申告します。
申告するページが、2ページ(2か月分)表示されますので2ページとも記入しましょう。
申告漏れや延滞すると罰金が発生する可能性もあるので、注意が必要です(泣)
私が実際にやってしまった話の内容はこちらの記事で紹介しています。↓
申告額は0ユーロでも問題なし!職安が失業者にも勧める?
収入がなくても続けられるのが、Auto entrepreneurの注目すべき点の一つとして挙げられます。申告額は0ユーロでも可能なため、事業を始めたばかりの人であっても安心して続けられますし、そういった状況であってもAuto entrepreneurというステータスを維持できるのは、社会的にも助かりますよね。
実際、職業安定所(Pôle Emploi)でも、一時的にAuto entrepreneurになることを勧められたという話もあるくらいです。
外国人でもAuto entrepreneurになる方法が幾つかあるので、気になる方はこちらを御覧ください。↓
最後に
Auto entrepreneurは、主に非常に小規模な事業を行っている人から、税金をしっかりと払ってもらうためにできた制度だとされていましたが、現在では年商の上限が見直され、引き上げられる可能性もでてきています。
副業としてもAuto entrepreneurになることは可能で、多様な働き方を実現する手段としてとても良いと思います。
既にAuto entrepreneurになっていて、登録情報・内容などを変更したい場合は、こちらの記事でその方法を紹介しています。↓
また、制度の改正や新しい発見などがありましたら、ブログにて紹介していきます。参考になれば幸甚です。
こちらの記事も是非ご確認ください。↓
第2弾はこちらから↓
日本でフリーランスになって海外へ移住したい方などはこちらの記事もご覧ください↓
それではA bientôt!!!