すぐにでも帰国したいけど「できない事情がある」、それは経済面や仕事(就職)のことではありませんか?大抵のケースは少し行動を起こせば解決できます。
2023年1月にフランスから日本へ完全帰国を果たした我が家ですが、帰国しようかと考えたときに当初は「まずお金がないよね」という話になり、なかなか帰国への一歩が踏み出せない時期がありました。
フランス在住だけでなくほかの海外在住者にとっても、海外移住をしてから生活基盤ができると完全帰国するだけでも大変なので「帰りたくても帰れない」状況の方が多くいると思います。
その理由の1つが経済的な問題なので、今回は誰でも実践できるであろうお金を作る・セーブする方法、海外で貯金を可能な限りする方法、日本での就職先の探し方、保育園への入園に関することなどについて紹介していきます。
完全帰国してからのスマートフォンのSIM選びにも困ると思いますが、現状で今一番低コストかつ利便性が高いものは「Nuroモバイル」です。
音声通話+かけ放題+データ通信+解約金・縛りなしで料金は月額930円~となっていて、それ以外にもLINEやX(旧Twitter)、Instagramなどにおけるデータ通信量がカウントされない「バリューデータフリー」にもなっていることも魅力の1つです。
完全帰国して日本で新生活を始めるにはお金がかなりかかることを把握
まず完全帰国してから日本で新生活を始めるまで、幾らかかるのか現実を知るために計算しておく必要があります。(うちは子どもが2人いるので子ども用品なども費用に含まれます。)
全てではないですが、以下に幾つか挙げておきました。
・帰国前に事前に納入する税金(事前納入が可能であれば)
・日本へ向かうためのフライトの航空券代
・海外や日本での陸路の移動費(鉄道やバス、レンタカーなど)
・完全帰国後の食費
・衣服など必要なものを購入するための費用
・日本で賃貸契約(不動産購入)をするための貯蓄
・新居で必要な家具や家電を購入するための費用
・保育園や幼稚園で必要なものの購入費
これ以外にも人によっては移動のための自動車や自転車の購入費や、公共交通機関を使うため(帰国後は何度も役所などに赴く必要があるため)の交通費なども多く必要です。
それぞれの金額自体は各都道府県や地域によって料金や価格が異なるため、明確に示しませんが想像して計算してみるだけでもかなり費用が必要なことが分かります。
この時点で「こんなにかかるなら無理か」と諦めるのか、「よし、この金額を用意できるように何とかしてみよう」と認識することによって行動が変わってきます。
では日本への完全帰国に必要なお金が分かったことで、どのようにそのお金を貯めていくのか、幾つかの方法を次で紹介していきます。
結論から言うと難しいことはしません。“できることを確実にコツコツやっていくだけ”です。
完全帰国に向けて食費を削減することが大切
完全帰国のための資金と言ってもいきなり大金を貯蓄するのは、収入を増やすか宝くじなどが当たらないといけないので、コツコツとできることをすることが大切です。
まず食費を見直していつも買っているものをワンランク少し下げたり、安いスーパーを見つけてそこだけでしか買わないと決めたりするなど、ちょっとした工夫をすると良いです。
また、フランスの大手スーパーでは割と還元率の高いポイントカードがあるので、確実にポイントを貯めて使っていくことも忘れてはなりません。
ここで我が家は「でも毎日口にするものだし、食べるもののランク(質)は落とせないかな」とちょっとだけ悩みましたが、長期間ではなく“完全帰国の資金が貯まるまで”と割り切ってやりました。(子どもの食べ物だけは妥協しないで、大人のものだけ対応)
出費の削減は当たり前のことのように思えますが、これだけでも数か月で大きく貯蓄にまわせます。
ちなみにここで1つポイントを紹介すると、お腹が空いた状態でスーパーに買い物へ行くと、余分なものを購入してしまうので、ある程度家で食べてから向かうだけでも日本円換算で数百円から数千円は浮くと思います。
スマホやネットなどの固定費を徹底的に見直す
毎月確実に支払わなければならない固定費も徹底的に見直す必要があります。
日本と同様海外でもさまざまなSIMカードの契約プランがあり、通話とデータ通信が少しだけできれば良いと考えて贅沢をしなければ、スマートフォン代だけでも毎月の出費を大きく抑えられます。
例えですが、夫婦2人で3000円のプランを1500円のプランに変更したら、3000円の節約になるので、1500円×2人=3000円。
これを1年(12か月)続ければ36000円も貯金できる計算になります。
インターネット契約(Wi-Fi)に関してもプラン変更若しくは他社に乗り換えることで、料金が安くなるかもしれません。
スマートフォンとインターネットは毎日使うものなので自問自答してプラン変更の結論をだすと良いです。
ちなみに現地人の友人などにお得な会社などを聞くのも1つの手です。今より安いのに同じデータ通信量などとなっている会社の契約プランを知っている可能性もあるので、一度聞いてみることをおすすめします
ここまででうまくいけば、1年(12か月)で数万円貯まっている計算になる人もいると思います。
でもまだまだ簡単に削る、節約、お金を貯める方法はあります。
完全帰国に向けてフリマサイトで不用品を“躊躇なく”確実に売る
節約以外にお金を捻出する方法はまだまだあります。
日本ではメルカリなどのフリマサイトが普及していますが、海外でも似たようなフリマアプリなどが存在しています。
例えばフランスでは「Vinted」や「Boncoin」などがあり、販売手数料やシステム利用料などを支払うことなく完全無料で利用可能です。
フランスの「Vinted」や「Leboncoin」については過去に記事を書いているので、気になる方は以下から是非参考にしてみてください。↓
こういったフリマサイトやアプリを利用して、完全帰国で使わなくなるからと言って家具や家電を捨てるのではなく、更に「これは売りたくないな」などと躊躇することなく確実に売ればかなりの額になります。
うちは冷蔵庫・ソファー・洗濯機・食器棚、ベッドフレームなどを売って、なんと20万円ほどになりました。
ただこういったフリマサイトやアプリを利用するには注意点もあります。
まず現地語がしっかりと話せたり書けたりしないと、トラブルが発生したときにこじれてしまう可能性が高いので、心配な方はパートナーや友人と一緒に管理すると良いです。
また、家具や家電は大きなものが多いので、直接自宅にきてもらい受け渡すことがあるのですが、自宅の住所も相手に公開して金銭や物品の授受などでも問題になることが考えられるため、やむを得ない場合を除き必ず誰かと2人以上で対応するようにしましょう。
そしてこれは見落としがちな点なので特に注意なのですが、日本のフリマサイトと同様、自分の所有物を売る場合でも一定の金額以上の売上になる場合は税申告が必要です。
各サイトやアプリの規約を確認して、規定の金額以上になった場合は申告を忘れないようにしてください。
早めに家を引き払ってどこかに泊めてもらい家賃を浮かす
これは完全帰国が決まってからの話になりますが、直前にも出費を抑える方法があります。
協力してくれる家族や親戚がいる場合は完全帰国の3か月前など、可能な限り早く家を引き払い、泊めてもらうことでその数か月の家賃を浮かすことが可能です。
家賃は固定費の中でも大きな割合を占めるので、これが数か月浮いて貯蓄にまわせることを考えると可能な方は絶対にやるべきです。
ただ「泊めてよ」と言うのではなく、毎月ある程度はその家主にお金を払うなど、交渉したり感謝の気持ちを示したりすることも忘れないようにしましょう。
我が家は3か月前から妻の実家に泊めてもらえたほか、家を引き払う際には敷金も全額返金されたため、かなり貯金することができました。
これ以外にも車や公共交通機関ですら利用せず、可能な限り電動自転車で移動したり、外食や間食をなくしたりと、もっとできることがあると思います。
「経済的な問題で帰国できない」と諦めていた方は自分に合ったやり方、無理のない範囲で節約や貯金をしていくことで、完全帰国へ近づくことができます。
帰国前から就職活動を開始、賃貸契約などをしやすい状況にしておく
ここまではお金の貯め方や捻出の仕方を紹介してきましたが、次は帰国後に向けた行動の一例を挙げていきます。
まず理想としては帰国後に就職先が決まっていて、住む場所も決められる状態にしておきたいです。
今の時代、海外にいながらでもインターネットで日本の求人などを見て応募もできるので、ダメもとでCVだけでもメール送付したり、担当者にアプローチをしたりするなど行動しておくことが大切です。
求人情報専門の検索エンジン「Indeed(インディード)」では履歴書やプロフィールの登録などができ、会社側からアプローチされることもあります。(Indeedではありませんでしたが、妻はこういった方法で帰国前からほぼ幾つか就職先を確保できていました。)
また、就職先が見つけられなかったとしても、保育園の入園のための書類などにおいて就職活動中であることをアピールできるメリットがあります。
それから就職先が決まらず無職だった場合でも、貯蓄があることを証明できれば賃貸契約なども可能です。そのために完全帰国前から前述したような貯金やお金を捻出しておく必要があるのです。
以下の記事では完全帰国後の賃貸契約について紹介していますので、気になる方は是非ご覧ください。↓
なかなか就職先が決まらなかったとしても貯蓄があれば数か月は何とか生活できるので、その間に何とかすることができます。
また、パートナーが外国人の場合は貯蓄があればあるほど、在留資格「日本人の配偶者等」が交付される確率が高まります。
完全帰国をする場合は貯蓄があるほうが絶対的に良いので、長い目でみて計画して節約などをするようにしましょう。
なお、海外からお金を移動させる方法や、在留資格「日本人の配偶者等」についても記事を書いています。↓
より完全帰国前・帰国後にやるべきことが明確になるので、是非こちらも合わせてお読みください。