みなさんこんにちは!
Passing NoteのWataruです。
水際対策措置が大幅に緩和され、日本人配偶者の短期滞在ビザの発給や、留学生・技能実習生などの入国も徐々に始まっています。

私もフランス人の妻と子ども2人(7か月と3歳)を連れて日本へ一時帰国したので、日本入国まで「どのような流れで手続きなどを済ませていったのか」や、「出国まで気をつけていた点」などを紹介していきます。
コロナ禍で幼児と乳児を連れて日本へ一時帰国
私の場合は妻がフランス人であるため、2022年4月4日時点ではまだ日本人配偶者の短期ビザなどを所持していないと、家族4人で日本へ入国できなかったため、まずビザが発給されるかどうかが第一ステップでした。

また、子どもは日仏ハーフなので、原則として日本国籍を持つ人は日本のパスポートを使って入国することが旅券法で定められていること、そしてビザなしで入国するために日本のパスポートの作成も急ぎました。

妻の日本人配偶者の短期ビザは「申請」と「受け取り」のために、在フランス日本国大使館か総領事館を、2回訪問しなければなりませんでしたが、総領事館のあるマルセイユは遠く、子連れで何度も行ける場所ではないため、子どものパスポートの受け取りには出張領事サービスを利用しました。

パスポート作成の申請には、基本的に申請と受け取りの2回訪問する必要がありますが、出張領事サービスを利用することが決まっている場合は、郵送での申請ができ、出張領事サービスの出張先で受け取ることが可能(大使館や領事館への事前連絡が必須)です。
日本人配偶者ビザの発給は申請から1週間程度、子どものパスポートも1週間程度で作成していただけるとのことだったので、フランス出国の1か月前くらいに子どものパスポート作成の申請をして、ビザは余裕を持って2週間ほど前に申請しました。
乳児と幼児のフランスのパスポート作成に最も時間が必要
私には乳児と幼児がいますが、フランスの入国にはフランスのパスポートが必要(その入国先の国籍を持っている場合は、原則としてその国のパスポートで入国が必要)となるため、フランスのパスポートも作成。
しかし各国規制が緩和されたことで、コロナ禍でこれまで旅行ができなかった分、多くの人が海外旅行に行くためか、フランスのパスポート作成の予約が県庁でなかなか取れず、申請ができてもそこから受け取りまで2週間程かかりました。
そのため、お子さんがいる方で日本への一時帰国を考えている場合は、最初にパスポート作成の手続き・申請から始めると良いです。
時期やタイミングによっては、日本への一時帰国に必要な手続き・申請の中で最も時間がかかるのではないかと思います。

一時帰国の直前に「ワクチン接種証明書」と「陰性証明書」を用意
2022年4月4日時点でフランスから日本に入国する場合、3回目の有効なワクチン接種が済んでいる方は、検疫所が指定する施設での待機や自宅隔離も不要。24時間以内に移動することを条件に公共交通機関の利用も認められています。
そのため必須ではないですが、3回目のワクチン接種が済んでいる方は「ワクチン接種証明書」のコピーを用意し、飛行機に搭乗する72時間前までにPCR検査をして、「陰性証明書」を取得します。
フランスでは乳児や幼児に対して、鼻咽頭ぬぐい液の検体採取方法でPCR検査をするところが少ないですが、「日本への入国に際してPCR検査の陰性証明書が必要」と説明することで対応してくれる機関があるので、最寄りのラボなどに確認すると良いです。
また、乳児や幼児の鼻の奥をグリグリするのが可哀想と感じる親御さんが多いと思いますので、「唾液」による採取も検討すると良いです。
日本も唾液によるPCR検査の検体採取方法を認めていますし、意図的に唾液を出せない幼児であっても、特殊な綿棒で頬の裏側を優しく擦るだけで唾液を採取することが可能です。
因みに我が家では、幼児と乳児ともに出国前のPCR検査は唾液で検体採取を行い、日本に入国した際の抗原検査でも唾液(乳児はスポイトで吸引)で採取することができました。
「陰性証明書」には担当医師などのスタンプや署名が必要
陰性証明書には、ラボならそこの担当スタッフからスタンプや署名、病院などであれば担当医師のサインと署名が必要。
陰性証明書を取得する際のPCR検査は、搭乗の72時間前までのものが必要ということに注意が必要です。
例えばラボや病院でPCR検査をする際に、特に翌日以降が土日になる場合は、結果が出るのがいつなのかを必ず確認するようにしましょう。
我が家のケースでも出国日が月曜日だったため、「土日に結果が出ること」や「サインと署名がいただけるのか」を電話で確認しました。
フランスのラボや検査機関では、自身でプリントアウトした「陰性証明書」に、結果が出る前からスタンプや署名をいただけるところもありますが、「結果がでてからでないと、絶対にスタンプや署名ができません」と言うところもあるため、搭乗前日などに検査を行わず、余裕を持って行動すると良いです。
日本へ一時帰国をするために1週間前から学校を休ませる
コロナ禍で水際対策措置が緩和されたと言っても、空港で微熱があったり、明らかに風邪の症状があったりすると、入国する際に面倒なことになるため、学校の先生に事情を説明して子どもは1週間前から学校を休ませました。
しかし、知人の学校の先生は、日本への一時帰国に関して理解を示さず、「バカンスではないのに長期休暇を取るのは認められない」と言われ、説得するのに時間がかかったという話を聞いたことがあります。
フランスは3歳から義務教育となるため、長期間休む際にはあらかじめ学校の先生に事情を説明し、了承を得ておく必要があります。
私の家族の場合は、入学時から担任の先生に、「日仏家族であるため、定期的に日本へ帰国するかと思いますがよろしいでしょうか?」などと、結構前から話していたのでスムーズにことが進みました。
幼児と乳児を連れて日本へ一時帰国する際にはファストトラックを
水際対策措置の緩和で自宅などでの待機期間が短縮されたり、待機が不要になったりしている一方で、長時間フライトのあとに空港で並んで紙の「質問票」や「誓約書」への記入は依然として求められています。
また、「ワクチン接種証明書」や「陰性証明書」の提示も求められており、子どもを連れて長時間フライトのあとに、さらに長時間待たされたり、多くの書類を提示したりするのはかなりの労力と疲れにつながります。
そのため私の家族の場合は、MySOSアプリからファストトラックへ家族全員が登録しました。
そのおかげで入国前は氏名やパスポート番号の入力など、煩雑な作業がありましたが、入国時には比較的スムーズに手続きを済ませることができました。
MySOSアプリやファストトラックに関しては以下の記事で紹介していますので、是非参考にしてみてください。↓


最後に
水際対策措置が緩和されつつある中でも、海外の滞在国を出発する前にはやるべきことや用意するものが多くあります。


海外では書類の準備や公的機関から発行されるのに時間がかかるので、出発日に間に合うように逆算しておくことをおすすめします。
PCR検査で陽性になってしまって帰国できないのは仕方がないですが、準備が遅く書類が集まらず帰国できないのは諦めがつかないので、余裕を持って行動するようにしましょう。
それでは、À bientôt!!!