日本の空港でもさまざまなLCC(格安航空会社=ローコストキャリア)が運航していますが、ヨーロッパ各国を飛び回るLCCであるイージージェット(easyJet)も侮れません。
むしろ日本の片道航空会社のイメージを更にしのぐ安さで、時期を選んだりキャンペーン期間中に購入したりすれば最安で2,000円台(1ポンド約188円換算)から購入が可能です。
以前は同じくヨーロッパのLCCの「ライアンエアー(Ryanair)」について記事を執筆しましたが、こちらのイージージェットは個人的に価格は同等程度若しくは少しだけ高いイメージがあります。
その一方で価格の分、質も高い格安航空会社だと言えます。
また、安いからと言ってサービスが悪いという訳ではなくライアンエアーと同様、過去に何度も利用しましたが(少なくとも10回以上)グラウンドスタッフの対応や、チェックインカウンターでの対応、機内の客室・客室乗務員も海外の大手航空会社が運航しているフライト(飛行機)と大きな差はありませんでした。
また、安さゆえに誰もが気にする運行上の安全面に関しても問題なく、1度も危険を感じたことはなかったです。
今回はヨーロッパのLCCであるイージージェットの航空券をより安く購入する方法や、座席指定方法、受託手荷物、追加荷物の設定、そしてチェックイン時の注意点なども徹底解説していきます。
ちなみにイージージェットはイギリスのルートンに本拠を置くLCCなので、ホームページは基本的に英語をはじめとした外国語の表示になっています。
そのため英語が苦手な方などには航空券の予約・購入・手続きなどが難しく、「利用したくてもできないな」と諦めがちですが、ヨーロッパの航空券やバス・鉄道の予約・購入がワンストップでできるサイト
を使えば、日本語で簡単に検索・予約・購入が可能です。
イージージェットの航空券も検索できるので、是非この機会にヨーロッパのLCCを体験してみてください。
ヨーロッパのLCCのイージージェットで行ける国の調べ方
「イージージェット」の予約方法は他の航空会社と同様、出発地と目的地が決まっている場合は、以下の画像に示した検索窓に入力して検索し、出発時間などを選んで手続きを進めていく形です。↓
その一方で「せっかくヨーロッパへ旅行しにきたし、どこか他の国にも行ってみたいけど、イージージェットでどこの国に行けるんだろう?」とまだ行き先が定まっていない方は、サイトメニューの左側にある「Flight info」にカーソルを合わせて、「Where can I fly?」をクリックします。↓
そうすると以下の「Route Map」というページに、出着地となる都市や町の名前とオレンジ色の丸がある地図が表示され、気になる都市などの丸をクリックすると、その空港からどの空港まで飛んでいるのかが航路とともに確認できます。↓
画像では例として「London Gatwick(LGW)」の丸をクリックしましたが、さまざまな国へ行けることが分かりますし、ライアンエアーより運航数が多いことも特徴の1つです。
ヨーロッパのLCCのイージージェットで航空券を安く購入する方法
イージージェットはLCCなのでただでさえ安いのですが、更に安く航空券を購入する方法を紹介します。
ホームページの検索窓で行き先を入力すると、次ページで日付・時間別の料金が確認でき、比較的安いものにはセール(SALE)と表示されます。↓
この中からフライトを柔軟に組み合わせることで、かなり安く航空券の予約・購入が可能です。
例えば上記の画像では、往路2月28日の21.99ポンドと復路3月8日の26.30ポンドといった具合に組み合わせることで、往復48.29ポンドでロンドンとパリの国際便の予約・購入ができてしまいます。
こういったことからヨーロッパ旅行で時間や日程に余裕のある方は出発地と目的地、そして往路と復路の日付などをうまく変更・組み合わせて、より安いフライトを選択することをおすすめします。
イージージェットの荷物のサイズや追加料金などについて解説
次に気になる受託手荷物ですが、先ほどの往復航空券の選択が終わるとオプション(航空券プラン)の選択画面になります。
「Standard Travel light」と「Standard Plus Perfect for short trips」、「Essentials Great for holidays」と3つのプランがありますが、左から順に機内持ち込み荷物などの条件・待遇が良くなっていくことが特徴です。
・追加料金なし
「機内持ち込み荷物」
・小さな荷物1個(座席下スペースに収まるもの)
・45センチ×36センチ×20センチ以内(持ち手やホイールも含む)
・15キロ以内
・追加料金89.46ポンド
「機内持ち込み荷物」
・Standard Travel lightの小さな荷物1個に加え、頭上の荷物入れに入る荷物
56センチ×高さ45センチ×奥行25センチ以内(持ち手やホイールも含む)
・15キロ以内
・前方の座席(比較的早く降機が可能)
・優先搭乗
・追加料金68.46ポンド
・小さな荷物1個
・23キロ以内の受託手荷物=預け荷物(3キロごとに追加料金で32キロまで増量可能)
・合計の最大サイズ(長さ+幅+高さ)275センチ未満
このように必要最低限の荷物だけで大丈夫な方は、追加料金のない「Standard Travel light」がおすすめです。
ほかにも「Standard Plus Perfect for short trips」や「Essentials Great for holidays」のように、機内持ち込み荷物や預入荷物が追加できるプランがありますが、オプションを追加しすぎると大手航空会社の航空券料金よりも高くなるので注意が必要です。
ちなみに2歳未満の幼児なら25ポンドで搭乗が可能。保護者の膝の上に座らせる場合は、おむつ替えバッグ(サイズ45×36×20)以内の機内持ち込みも認められています。
幼児用に座席を予約する場合は、機内持ち込み手荷物1つと、着替えバッグ(最大45×36×20センチ以内)の持ち込みが可能です。
イージージェットで機内持ち込み荷物や受託手荷物のみを追加する方法
イージージェットで機内持ち込み荷物を追加したい場合は、航空券購入手続き時の座席指定画面の次ページから可能です。↓
受託手荷物や大型の荷物の追加については、その次ページで選択が可能です。↓
また、予約後のオンラインでも追加手続きは可能で、以下のような料金となっています。↓
・受託手荷物(預入荷物)15キロまで:6.99ポンドから
・受託手荷物(預入荷物)23キロまで:9.49ポンドから
それぞれの価格は「~ポンドから」とあり、時期などによっては高くなる可能性があります。(私も「比較的安いな」と思っていたら数十ポンドかかり驚きました。)
ちなみにオンラインで機内持ち込み荷物や受託手荷物の追加手続きをしておかないと、空港のチェックインカウンターで割高な料金を払うことになるほか、最悪の場合は受け付けてもらえないこともあるので注意が必要です。
ほかの追加料金などに関してはイージージェットの「Fees and charges」のページで確認できます。
ライアンエアーでも感じた点でしたが、LCCでコストをかなり削減していることもあり、追加料金などはかなり割高に設定されているので、空港へ行く前に規約などをしっかりと確認して、チェックインカウンターで余分な出費が発生しないようにしましょう。
イージージェットで航空券を予約するときと空港での注意点
航空券を予約するときの流れでは往復(片道)航空券を選び、プランを選ぶと座席を指定するページが表示されますが、イージージェットでは座席指定するだけで料金がかかってしまいます。
そのため、お子さんがいる家族旅行や友人などと旅行していて必ず両隣になりたい場合などを除き、座席指定画面をスキップ(Skip)すると良いです。
座席指定のページが表示されて「必ず指定しなくちゃいけないのか」と思って、先走ってしまうと、料金が上乗せされてしまいますが、座席指定しなければチェックインの際に自動かつランダムに座席が割り振られ、料金はかからないシステムとなっています。
次にオンラインチェックイン(搭乗日の30日前から2時間前までの間に可能)に関して、ヨーロッパのLCC各社では事前に済ませておかないと、空港のチェックインカウンターで手続きの料金がかかる場合が多いのですが、イージージェットではどちらも無料です。
ただオンラインチェックインをしておくことで、機内持ち込み荷物しかない場合はそのまま保安検査場に進むことができます。
特にイージージェットを含め、ヨーロッパのLCCの搭乗ゲートは空港のかなり奥のほうに設けられているので、オンラインチェックインを事前に済ませて、保安検査場をスムーズに通り抜けることをおすすめします。
また、イージージェットは格安であるものの、欠航や遅延する確率は大手航空会社と比べて高いと言われています。
そのためイージージェットを乗り継ぎ便までの飛行機として予約したり、時間に余裕がないときに利用したりするのは避けると良いです。
ライアンエアーとイージージェットに関しての記事はほかにも執筆していますので、気になる方は以下のリンクからご覧ください。↓
ここまでイージージェットの利用方法などについて解説してきましたが、それでも「何だか難しそうだな」、「面倒くさそうだな」と感じる人は、イージージェットを含めたヨーロッパのLCCやバス・鉄道などを日本語で検索でき、スムーズに購入可能なサイト
の利用がおすすめです。
ヨーロッパではバスや鉄道もうまく検索・予約できれば、より安く旅ができるので活用しないという選択肢はありません。
ヨーロッパではストライキなどによって交通機関が止まってしまうことが度々あるので、バスや鉄道の予約方法などについても把握しておくと良いです。