みなさんこんにちは!
Passing NoteのMathilde(マチルド)です。
日本は昔から布を使って抱っこやおんぶをして育児をしてきましたよね。
フランスでも最近抱っこひもやベビースリングを使う人が多くなってきていて、みんなで意見を共有したり、講師が使い方を教えたりするアソシエーションなども設立されています。
私の息子も今1歳5か月で、新生児のときに逆流性食道炎であったことからずっと使用してきましたし、今でも海外旅行や国内旅行、町中の電車・バス移動などでも、「ベビーウェアリング」を使うことで、移動性が高まって親子共にストレスなく過ごせています。
今回は、そんな「ベビーウェアリング」について解説するとともに、メリットやデメリットなど徹底解説していきます。
そもそも「ベビーウェアリング」とは?
ベビーウェアリングは「道具を使って 抱っこやおんぶをすること」と定義されています。
要するに、抱っこひもやスリング、一枚布(ベビーラップ)、メイタイなどを使って赤ちゃんを抱っこやおんぶすることです。
「ベビーウェアリング」を使うメリットは?
「ベビーウェアリング」を使うメリットは、親が楽なだけと考える方もいるかもしれませんが、実際は子供の発達などに良い影響があります。
子供におけるメリットは、
・股関節を守る
・様々な感覚刺激による発達の促進
・「抱っこ人と動きを共にし、運動能力やバランス感覚の発達にも効果的」didymos
・愛着形成を促す
・コミュニケーションを容易にする
・同じ高さにいることでコミュニケーションがしやく、スキンシップもたっぷり!
親にとってのメリットは、
・腕による抱っこやおんぶよりも身体への負担が軽減される
・行動範囲が広がる
・両手が自由に使える
・病気や逆流性食道炎などのときに長時間抱っこしていても比較的疲れない
などなど、上記以外にもメリットはたくさんあります。
こんな時には抱っこひも!大きく育児をサポートしてくれる「ベビーウェアリング」
上記のメリットは良く言われていることなどを記したものでしたが、次は、息子が新生児のときから現在の1歳5か月まで、私と夫が「べビーウェアリング」をどのような場面で使用してきたのか?そして実際に感じたメリットを紹介します。
・新生児でまだ常に抱っこを求めていた時期、抱っこをしながら家事をこなした
・ベビーカーで行けない場所に行けちゃう(階段、山、海、人混み)。
・熱を出したり風邪引いたりしたときにも長く抱っこやおんぶできました
・布団で寝かせようとしても寝なかったので抱っこひもで寝かした
(逆流性食道炎のため身体を立てていないと、胃酸などで痛がっていたため)
・夫は抱っこをしながら、両手があくのでパソコンで良く仕事をこなしていた
など、「ベビーウェアリング」がなかったら、「今頃、力尽きて死んでいたんじゃない?」と今では夫婦で笑って話すくらい、育児を大きく助けてもらいました。そして、今でも助けてもらっています。
「ベビーウェアリング」の種類やサイズにもよりますが、5歳くらいまで使用できるものもあるので、今後もお世話になると思います。
そのため、我が家では抱っこひもとベビースリング、そして一枚布(ベビーラップ)、メイタイを常に常備しています。
こういったベビーウェアリングの種類については以下で説明していきます。
「ベビーウェアリング」にはどういったものがあるのか?種類は?
1. 一枚布(ベビーラップ)
まずは一枚布(ベビーラップ)です。
その名の通り大きな一枚の布を巻き巻きしていき、抱っこやおんぶをします。
利用可能期間:生後直後から4歳ぐらいまで
メリット
・様々な結び方があり
・どんな赤ちゃんでも自由にサイズ調整可能
・長時間の抱っこもOK
デメリット
・巻き方の練習が必要
・装着に少し時間がかかる
2. ベビースリング
ベビースリングについては、過去のブログ記事でおすすめのメーカーなども含め紹介していますので、こちらもご覧ください。↓
ベビースリングはリングのついた布なのですが、赤ちゃんがお腹の中にいたときのように背中を丸くでき、生後間もない頃から背中をピンと張らせることのない状態が作れます。
抱っこひもは生後間もない時期に使うと、モノによっては背中がピンと張ってしまい発達に悪い場合があるとされています。
利用可能期間:生後直後から3歳くらいまで
メリット
・装着が早い
・誰でも簡単に使い方が覚えられる
デメリット
・長時間では肩が痛くなる
・短時間の使用向き
3. メイタイ(meitai)
メイタイ(meitai)は中国伝統の抱っこひもで、子供が座る四角い布に腰紐2本、肩紐2本がついており、それを結んで使用します。
一枚布(ベビーラップ)に似ていますが、既に紐が付いている点などが少し異なります。
メリット
・一枚布(ベビーラップ)より簡単に装着可能
・金具が全くない
・調整(背当てなど)できるものが多い
デメリット
・調整の幅に限界あり
・スリングなどと比べると装着が少しだけ難しい
4. バックル式抱っこひも(préformés)
ergobaby originalなど
バックル式抱っこひもは、多くの場合が親の後ろ首と腰の部分のバックルを付けるだけなので、とにかく装着が早いことが特徴です。
メリット
・装着がとにかく早い
・誰でも使える
・現代の多くの人が考える一般的な抱っこひも
デメリット
・調整できないものが多い
・調整可能なものでも、その幅に限界あり
・赤ちゃんがお座りできるようになってから使用可能
「ベビーウェアリング」に対する固定概念をなくす
1. 「背中痛くなる、腰痛が悪化する」
良く「背中痛くなる、腰痛が悪化する」などと言う人がいますが、赤ちゃんや子供の重さが、布によって上半身全体に分散されるので、腰や肩に負担はかかりません。
正しい抱き方なら、腕による抱っこよりもびっくりするほど赤ちゃんが軽く感じます。
2. 「危ない、縛られて可哀想、周りが見れない、自由度がない」
「抱っこ紐で1日に数時間抱っこすると、動けなくて寝返りなどの練習もできず、発達に悪そうだし、可哀想・・・」と言われたことがあります。
しかし実際は、「ベビーウェアリング」で抱っこするときに(特におんぶ)、赤ちゃんの視界が高くなり、大人の世界(視界)が体験できて視野が広がります。
人間は目から入る情報を頼りに、脳から信号を送り、手足を動かす運動を行います。
そのため、目から入る情報が多ければ、それだけ脳に行く情報も増え、神経回路の発達も促されるのです。
実際は発達に悪いことはなく、逆に良い影響があるということです。
3. 「ベビーウェアリング」は普通の布で作っちゃった方が安上がり!
正規販売されている「ベビーウェアリング」に使われている布は、耐久性に優れた特殊な織地でできています。
そのため、普通の布で作ったラップは安全性が低くなります。
良くネットなどで作り方など紹介されていますが、素材などに関する知識が乏しい状態で作ってしまうのは、安全の面を考えてもやめておいたほうがいいです。
「ベビーウェアリング」での正しい抱き方は?
私が参加した「ベビーウェアリング」のアソシエーションの講習で、専門家から教わった知識を基に、正しい抱き方を解説します。
1. 布が両膝の裏まで
2. M字開脚(膝がお尻より高く)
3. 背骨の緩やかなカーブ
4. キスできる高さ密着抱っこ
これが大まかな概要になります。
むしろ上記の4つのポイントがクリアできない「ベビーウェアリング」は、その月年齢の赤ちゃんや子供に適していないか、正しいものではないので使用をやめましょう。
よく市販のもので「0か月から〜」と表記がありますが要注意。
専門家の解釈では、骨の形成や発達に悪影響があり、新生児のときから使えるのはベビースリングとベビーラップのみとのことです。
日本で購入できるおすすめ「ベビーウェアリング」サイト3選
では最後に、日本で購入・利用できるおすすめ「ベビーウェアリング」サイトを3つ紹介します。
1. バックル式抱っこひもで、高い安定性があり最もおすすめなのが「エルゴベビー」の抱っこひもなのですが、それを扱っているのが、人気の海外ベビーグッズの日本正規総代理店「ダッドウェイ」です。
2. 抱っこ紐に特化した通販サイトで、関連商品も幅広く取りそろえている「napnap公式オンラインショップ」です。
3. キッズ&ベビー用品のスペシャリティセレクトショップで、抱っこひもやベビースリングも取り扱っている「cuna select(クーナ・セレクト)」。
⇒ ママの抱っこみたいに快適!
お座りの練習に最適なベビーチェア、日本初上陸!
以上となります。
ご夫婦と赤ちゃんに合った「ベビーウェアリング」が見つかることを心から祈っています(^^)
この記事が、これから出産を控えている方や、今は抱っこひもやベビースリング、一枚布(ベビーラップ)、メイタイ(meitai)などを使っていないけど、購入を検討している方の参考になれば幸いです。
それでは、À bientôt!!!