みなさんこんにちは!
Passing NoteのWataruです。
海外在住者で特にフリーランス(特にノマドワーカー)をしていると、滞在国だけでなくほかの国の人とも取引をして、報酬を受けとる機会があると思います。
でも取引先がほかの国であるからと言って、報酬を受けとるためにその国の銀行口座を毎回開くことは、ビザを持って滞在でもしていない限り不可能です。
ではどうするのか、複数の通貨を1つの無料アプリで管理できるWise(旧称:Transferwise=トランスファーワイズ)の「マルチカレンシー口座」というものがあります。
今回は「マルチカレンシー口座」の開設方法や、利用方法などについて解説をしていきます。
海外在住フリーランスの複数通貨管理を実現するマルチカレンシー口座
海外在住でフリーランスをしているとユーロやポンド、ドルなど複数の通貨で報酬を頂く場合があり、その管理に困ってしまうことがあると思います。
そこで1つのツールで複数の外貨・通貨を、複数通貨管理口座として管理できるWiseの「マルチカレンシー口座」があります。
Wiseは、簡単に言うと海外送金の手数料を格安かつ迅速に行えるサービスです。
同サービスが提供しているのが「マルチカレンシー口座」で、外貨建て口座を無料かつ簡単に開設し、「Wiseアカウント」若しくはアプリで管理することができます。
誰でも簡単に現地の銀行口座情報を取得、外貨保有・決済が可能
Wiseの「マルチカレンシー口座」ではヨーロッパのIBANコードなど、同口座内に各国・現地の銀行口座情報を取得することができるため、現地に口座があるような状態になり、現地の取引先が望む通貨で振り込んでもらうことが可能です。
例えばフランスで働いていて取引先がイギリスの場合は以下のようになります。↓
2. イギリスにいる取引先がポンドで国内振り込みを実施
3. 振り込まれたポンドの報酬を「マルチカレンシー口座」で管理
このような流れのため、クライアントの希望通貨で請求書の発行ができるようになります。
因みに現時点で、現地の銀行口座情報が取得できるのは、「ポンド・ユーロ・アメリカドル・オーストラリアドル・ニュージーランドドル・シンガポールドル」などを含めた6通貨になります。
個人用口座は無料で開設が可能、50以上の通貨を管理
「マルチカレンシー口座」では50以上の通貨が管理できるため、為替レートが良いときに送金してしまうことも可能。また、こちらから同口座を使って80か国以上に送金ができます。
また、持っている通貨の為替レートが良いときに、少額の手数料で両替ができてしまいます。
銀行口座への出金やデビットカードの利用が可能
そして「マルチカレンシー口座」をどのように使うのか気になるところですが、自身が持つ銀行口座に送金するパターンと、「Wiseデビットカード」を使うパターンがあります。
自身の持つ通常の銀行口座に送金する場合は、Wiseアカウントから送金する方法とほぼ同じで、こちらも日本の銀行の送金手数料と比べても、かなり低い手数料で送金することが可能です。
これについては以下の記事で紹介もしています。↓
また「Wiseデビットカード」を使う場合は、まず発行するためにWiseアカウントへの無料の「会員登録」が必要です。
上記の記事でも紹介している通り、日本の非居住者(海外在住者)でも会員登録できるので、是非気になる方はチェックしてみてください。
Wiseアカウントで、発行されたデビットカードにある6桁のコードを入力して有効化するだけです。
そうすることで、「マルチカレンシー口座」にある通貨を使って買い物をすることもできますし、現地の銀行ATMから現金を引き出すこともできます。
最後に
「マルチカレンシー口座」を開設しておくことで、1か国で様々な取引先と仕事をする場合はもちろん、世界各国を移動する人は毎回現地通貨を用意する必要がなく、両替するだけで済むほか、報酬の受けとりも非常に便利になります。
また、自身が口座内にある通貨を使う場合も「Wiseデビットカード」で、クレジットカード感覚で簡単に決済もできます。
海外在住者の場合はお金を管理する方法がいくつかありますが、Wise(ワイズ)も選択肢の中の大きな1つになると思います。
それでは、À bientôt!