Bonjourこんにちは!
Passing Note(パッシングノート)のWataruです。
南フランスに移住してからおよそ1年が経過し、フランスと日本の色々な文化の違いなどを体験してきました。
「日本の運転免許証をフランスの運転免許証へ切り替える方法」では、フランスの運転免許の取得方法を紹介しましたが、今回はその自動車運転に関することで、印象に残っていることの一つ「フランスの交通事故の事後処理・対応」について書いていきます。
フランス移住2か月目で交通事故を経験 警察を呼ばないの?!
まず、見出しで驚きが2つありますね(笑)はい、移住2か月目で妻が運転中に同乗していて車同士の衝突事故に遭いました・・(泣)とは言っても縦列駐車中の車の横を通るときに、コツンとぶつけられただけなんですけどね。
驚いたのはそこからです。まず警察を呼びません。
そのことを当事者二人に言っても「警察はこれくらいのことで来てくれないよ。」とのこと😂
日本では道路交通法第72条第1項で、事故を起こした際は警察に損壊した物や負傷者の負傷程度など、速やかに報告しなければならないと定められていますよね。
でもフランスでは「小さなこと」で警察は来てくれないようです👮
Constat Amiableで当事者同士で事故状況や原因を確認・共有
人身事故や車が大破するような大きな事故の場合は、警察及び救急に通報するのですが、上記のようなときは、当事者同士で事故状況や原因を確認・共有するための書類「Constat Amiable」を使って事後処理・対応をします🚙
自動車を運転する場合は、GMF(La Garantie Mutuelle des Fonctionnaires-Societe d’assurance mutuelle)という保険会社の保険に加入しており、そこに申請するための書類がConstat Amiableというわけです。以下、Constat AmiableのPDFファイルで確認していただけたらと思います。
⇒ GMF(La Garantie Mutuelle des Fonctionnaires-Societe d’assurance mutuelle)
Véhicules AとBはそれぞれのドライバーの情報や、保険に加入している人の情報を記入。
真ん中の数字の項目では、事故状況やその原因について、同意しながらチェックを入れていきます。
最初のページの下方にある空白に、その事故状況を当事者同士で確認しながら描くというとってもアナログなことをするんです。。。
「仲介者がいなくてモメないの??」 はい、モメました。
もうぶつけられて警察を呼ばない時点でモメるだろうなと感じてましたが、案の定モメました。(泣)
駐車中の車の横を通っているときに、いきなり前進してきてサイドドアにぶつけられたのですが、「もっと避けながら横を通るべきだ。」とか、「あなたがぶつかってきた」とか言う始末・・・。
しかしサイドドアに凹みがあるのは事実。モメながらも状況を表す絵を書いたのですが、双方の親族などが合流して、もっと話がややこしくなっていきました。
何とかお互いが落ち着くところで、状況をConstat Amiableに記すことができました。
「50%ずつ負担することになると思うよ。」などと言っていましたが、このConstat Amiableは申請してからGMFがその書類を基に負担額を決めます。
結局、自動車の修理代はこちらが0%、相手が100%負担となりました💰
手続きが遅いフランス 気持ちにゆとりをもって生活
このGMFによる処理に関しても、結局数週間は待たないと結果が出ないこともあります。
とにかく色々な手続きに時間が掛かるのがフランス。(不満を言っているわけじゃないですよ。フランスは好きです。)
同じ移民で移民局で知り合った方はスリに遭ったけど、「警察から自己責任だね。」って言われたという話や、隣人が夜中にパーティをやっていて騒音を訴えても駆けつけてくれないなどそういった話は普通に聞きます。
そういった文化の違いも楽しめるようになると良いですね。
「いつこの手続きが終わるの?」とか、「今日の修理工の人は何時にくるの?」とか、細かいことを気にせずに、とにかく気持ちにゆとりを持つことを学んだ1年でした(笑)
因みに旅行などでレンタカーを利用している場合は、その会社の保険や規定により対処・対応が異なると思うので要確認です。
それではÀ bientôt!!!