みなさんこんにちは!
Passing Note(パッシングノート)のWataruです。
日本で腰痛や肩こりなどになると接骨院や整骨院に通ったり、マッサージ師のところに通ったりしますが、フランスでは一般的に理学療法のキネ(kinésithérapie)に通うことになります。
また、日本ではあまり聞き慣れないオステオパット(Ostéopathe=英語名:オステオパシー、Osteopathy)に通う人も比較的多くいます。
今回はフランスのキネやオステオパットに通う方法や、その仕組みなどを紹介していきます。
フランスでキネ(kiné)やオステオパットに通うには?
フランスでは病気などの症状がみられた場合、まず初めにかかりつけ医の「Généraliste(ジェネラリスト)」という一般医のクリニックを受診します。
腰痛や肩こりなどで悩む方も例外ではありません。
そこでその腰痛や肩こりが何かの病気からくるものではなく、筋肉のこりなどが原因だと診断された場合は、「キネに行ってください」とOrdonnance(オードナンス=処方)が渡されます。
それを自宅周辺などの通うのに都合が良いキネに持参し、施術を行ってもらいます。
理学療法であることから全ての時間がマッサージで終わるわけではなく、理学療法士の指導のもと筋トレやストレッチ、自転車型運動器具を使って自身の身体を動かし、腰痛や肩こりの改善を図っていきます。
キネに通わなくてはならない期間はそれぞれの症状によって異なりますがOrdonnanceがある場合、施術料は健康保険適用で4割負担。場所にもよりますが、1回10ユーロ以下でした。
また、「Mutuelle(ミューチュエル)」という任意保険に加入している方は、負担額0となるので何度も通わなくてはならない場合には非常に助かります。
フランスの健康保険の仕組みなどについては以下の記事をご覧ください。↓
因みにかかりつけ医の「Généraliste(ジェネラリスト)」を受診せず、直接キネに行った場合でも施術が受けられますが、施術料が全額自己負担になる可能性があるので注意が必要です。
フランスのオステオパットは直接予約を
オステオパットがどういったものかは、簡単に紹介した記事があるのでご覧ください。↓
フランスでオステオパットに通おうと思ったら、ジェネラリストの受診は不要で、総合病院や施術院など、その施術を行っている場所に直接電話をして予約を取ります。
施術回数は症状の程度によって異なりますが、1回で終わることもあれば複数回(2回から3回)通う場合もあります。
オステオパットの施術料はそれぞれ異なりますが、1回40ユーロ程度からとなっており、国民健康保険(l’Assurance maladie)がカバーしないため負担が大きく、キネよりは通う方は多くいません。
それでもキネとは異なるアプローチで症状の緩和を図ってくれるため、「キネに通ってもなかなか治らない」や、「キネと並行して通って早く治したい」と思っている人にはおすすめです。
オステオパットに通うならミューチュエルへの加入がおすすめ
前述した通り、オステオパットは国民健康保険の適応外で通えば通うほど出費が大きくなっていきます。
しかし「Mutuelle(ミューチュエル)」という任意保険に加入していれば、年間所定の施術回数が無料になったり、年間上限額まで負担されたりする場合があります。
それぞれのミューチュエルの契約状況や種類によって、負担額や還付額が異なるため正確な金額はお伝えできませんが、医療費も40%カバー(国民健康保険が医療費の60%をカバー、残りの40%をミューチュエルがカバー)するので、オステオパットだけでなく医療機関を多く受診する方は、加入しておいて損はないと思います。
最後に
このようにフランスのキネやオステオパットは、日本の接骨院や整骨院などのように気軽に通うことができます。
少しでも肩こりや腰痛の症状があるときには、ジェネラリストに相談することでキネに行くための処方をだしてくれますし、むしろ大事に至らないように症状が軽いときから通うべきだと言っていました。
キネやオステオパット以外にも、ヨガは腰痛や肩こりにもおすすめです。
ヨガはダイエットや身体を柔軟にする効果があるといったイメージが強いですが。ヨガのインストラクターによっては、腰痛や肩こり改善のコースを開講している方もいます。
私は椎間板ヘルニアだったためキネ、オステオパット、ヨガの全てを試しましたが、どれか1つでも欠けていたら治っていないと思うほど、どれもとても効果がありました。
行ったことがないからといって、躊躇するのではなく症状の軽いうちから自身に合ったキネやオステオパットを見つけて通ってみてください。
それではÀ bientôt!