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【3か月以上滞在で加入可能】フランスの健康保険の加入方法などを完全解説

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フランスに移住する方はもちろん、長期留学などで長期滞在する方が最も気になることの1つは社会保障・健康保険についてです。

とにかくこの記事1つで、フランスの健康保険の手続きから医療機関で受診する方法まで全て網羅しています。仕事で長期滞在する方、移住する方、留学生などほとんどの人に対応する内容なので是非参考にしてみてください。

日本の国民健康保険に似ている部分もありますが、大きく異なる部分も存在しますので制度について詳しく知り、適切に加入することをおすすめします。

今回はフランスの医療制度について理解できるように、社会保障「Sécurité sociale(セキュリテ・ソシアル)」や、健康保険「Assurance maladie(アシュロンス・マラディ)」、「かかりつけ医(Médecin Traitant)の登録」などについても徹底的に解説していきます。

なお、フランスへこれから渡航される方、移住される方など、一定のフランス語能力を付けておくことで滞在中にできることの幅が格段に広がります。AI搭載・1日15分のレッスンで継続でき、AIとの会話機能で会話力も高められる「gymglish」を利用してフランス語能力の向上を目指しましょう。

フランスの社会保障のSécurité socialeとは

Sécurité sociale(セキュリテ・ソシアル)はフランスの社会保障制度の一部で、留学生も加入が義務付けられています。(加入を拒んだり、意図的に加入していなかったりすると場合によっては懲役刑若しくは罰金が科せられます。)

基本的には3か月以上、フランスに滞在する人は保険料を払って公的な健康保険である健康保険「Assurance maladie(アシュロンス・マラディ)」に加入することになります。

Assurance maladieに加入することで日本の国民健康保険と同様、医療機関を受診した際の医療費負担額が軽減されるため入国後、適切に手続きを踏めれば日本で海外旅行保険などに加入してくる必要がありません。

それでは、Assurance maladieへの加入方法を説明していきます。

フランスの健康保険への加入・手続き方法

フランスの健康保険に加入し、日本の国民健康保険の保険証(被保険者証)のようなものにあたる「Carte Vitale(カルト・ヴィタル)」が発行されるまでの手順は少々複雑ですが、1つずつクリアしていけば問題ありません。

まず以下のリストに挙げた必要書類を揃えます。↓

【Assurance maladieへの加入に必要な書類】
申請書(PDF形式)
・滞在許可証のコピー
・パスポートのコピー
・出生証明書(取得方法は後述します)
・銀行のIBANコード
・働いている方はそれを証明する雇用契約書や給与明細などのコピー
・3か月間以上の滞在を証明するための家賃の支払い明細書や光熱費の請求書などのコピー

以上、申請書のPDF2ページ目に必要書類が記載されているものとなりますが、担当者によってはほかにも書類が求められる可能性もあるので、揃えられるものは全て用意することをおすすめします。(このあたりはフランスあるあるです。)

申請書でつまずきやすいのは2か所。氏名のあとの「Votre n° de sécurité sociale (si vous en avez un)」と「Votre n° d’allocataire (allocations familiales, si vous en avez un)」です。

社会保障番号「Votre n° de sécurité sociale(si vous en avez un)」は、フランスで出生した人以外は。Assurance maladieへ加入してから附番されるものなので空欄で問題ありません。

住居手当(家賃補助)などを受けている場合に附番される番号「Votre n° d’allocataire (allocations familiales, si vous en avez un)」も、手当を受けていて番号がある場合のみ記入します。↓

銀行口座のIBANは「所在国、銀行名、支店名および口座番号」を特定するための国際規格コードで、各銀行のインターネットバンキングのマイページなどで確認できます。

銀行口座は支払った医療費の還付を受けるために申請します。

出生証明書(EXTRAIT D’ACTE DE NAISSANCE)は、戸籍謄本を翻訳・アポスティーユなどを付けてもらったものが、それにあたります。フランスにある大使館や総領事館に郵送で交付申請が可能です。(受け取りは窓口で直接手渡しのみ)↓

【出生証明書】
・申請書
・最近6か月以内に発行された戸籍謄(抄)本の原本
・パスポート
・フランス滞在許可証(申請中の場合は不要)
・両親や配偶者が外国籍の場合はパスポート、出生証明書、Livret de Familleなど氏名の綴りが確認できる書類

申請書については大使館や総領事館の窓口に置いてありますが、在フランス日本国大使館のホームページからダウンロードもできます。

⇒ 「在フランス日本国大使館 出生証明書(EXTRAIT D’ACTE DE NAISSANCE)

これらの必要書類を揃えたら最寄りのCPAM(caisses primaires d’assurance maladie)に直接赴く、若しくは郵送で提出します。

ちなみにCPAMのオフィスの所在地は「ameliのPoints d’accueil」で検索が可能です。

これが終わればあとは「社会保障の仮番号の通知書(MON NUMÉRO D’IMMATRICULATION)」や、「健康保険の権利証明書(MON ATTESTATION DE DROITS À L’ASSURANE MALADIE)」、「かかりつけ医の登録用紙(Déclaration de choix du médecin traitant)」が送られてくるのを気長に待ちます。

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学生がフランスの健康保険へ加入する方法

日本人を含めた留学生の場合は、基本的にフランスの外国人学生向けの健康保険(学生社会保障)「Sécurité sociale des étudiants」へ加入する必要があります。

なお、フランス政府のサイトの「Sécurité sociale d’un étudiant」のページでは、学生でまだ社会保障番号を取得していない場合や学業と同時に働いている場合など、質問にチェックを入れることでシチュエーションに応じて手続き方法が確認できます。

【申請に必要な書類】
・Sécurité sociale des étudiantsの登録用紙(各学校などで入手)
・学校が発行した受け入れ許可証
・学生ビザ若しくは滞在許可証(VLS-TS/VLS-T)
・出生証明書
・銀行のIBANコード

これらを用意したら外国人学生向け健康保険のサイト「etudiant-etranger.ameli.fr」にアクセスし、オンラインで手続きを行います。

フランスの健康保険証の発行手続きを行う

一般の方・学生、いずれも「社会保障の仮番号の通知書」が届いてから数週間から数か月後に、「社会保障番号の本番号」が郵送で届きます。

それを用いてフランスの健康保険証「Carte Vitale」の発行申請手続きを行います。

同封されている申請用紙にCarte Vitale用の顔写真を貼り付けて郵送するか、「ameli.fr」からオンラインで発行申請が可能です。

「ameli.fr」から申請する場合は、以下の画像にあるようにホームページの「Compte Ameli」をクリック。↓

既にCPAMのオフィスなどからAmeliのマイアカウントページにアクセスするパスワードなどが送られてきている方は左の「Connectez-vous」、そうでない方は「Créez votre compte」で新規アカウントを作成します。↓

ログイン後にある「Carte Vitale」のページに進み、健康保険証に載せる顔写真のアップロードなどを行うことで発行申請が可能です。

ちなみにこのマイアカウントページから医療費還付の明細などのダウンロードや登録情報の変更など、各種手続きも行えます。

ここまでの手続きから健康保険証の取得まで、1か月程度で済んだという方もいれば半年以上かかったという方もいます。

とにかく気長に待って、余りにも遅い場合はCPAMに電話して根気よく問い合わせるようにしましょう。

かかりつけ医の登録も義務なので忘れずに

フランスではかかりつけ医「Médecin Traitant」の登録も義務となっており、登録した医師以外の診療を受けると医療費の負担が大きくなるので注意が必要です。

そのため、健康保険の申請が完了したら手続きを行う必要があります。

手続き方法は2つあります。

1つはご自身で登録申請用紙を記入後、医師にも残りの部分の記入を依頼し、完成した申込用紙をCPAMに提出する方法。

2つ目はキャビネ(クリニック)で直接医師にかかりつけ医になってもらえるか依頼し、承諾がいただければCarte Vitaleを渡して手続きをしてもらう方法です。(こちらの方法のほうがかなり楽です。ただ申請用紙による手続きを求めてくる医師もいるので、イチかバチか訊いてみましょう。)

申請用紙を使用する場合は、かかりつけ医の登録申請用紙「Déclarer son médecin traitant(Formulaire 12485*03)」の「Identification de l’assuré(e)~」の部分を記入してから、かかりつけ医になってもらいたい医師に残りの部分の記入を依頼し、CPAMに提出する必要があります。

かかりつけ医に選べるのは、Sécurité socialeに保険医登録をしたセクター1若しくはセクター2の開業医で、専門医などを選ぶことも可能ですが、一般的には総合診療医であるmédecin généralisteを選択します。

医師を検索するには以下の画像のようにAmeli「Annuaire Santé」のページで、「médecin généraliste」と入力する方法が一番簡単です。↓

ちなみにかかりつけ医登録後も、その医師に理由などを告げず登録を解除し、新しい医師を登録することも可能なので、最初は近所のmédecin généralisteを選ぶほうが無難かもしれません。

医療機関を受診する場合は「Doctolib」の利用が便利

フランスのキャビネ(クリニック)を含め医療機関で受診する際には、必ず予約が必要です。

予約は電話でも良いのですが医師検索・予約サイト「Doctolib」を利用すれば、オンラインでかかりつけ医や専門医などの予約が可能です。

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医師の顔写真や経歴なども掲載されているほか、予約の空き時間なども確認できるので利便性の高いサイトとなっています。

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